プロフィール
株式会社ブラスト
株式会社ブラスト
代表取締役 下崎勇生
1998年4月1日設立
【事業内容】
電気を流すと透明なまま熱くなるガラスヒーターを製造販売しています。温度制御も含めてユニット化して様々な分野へ展開しています。ただいまバイオ分野の精密温調アプリケーションに取り組み中。
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ガラスヒーター,顕微鏡,細胞培養,タイムラプス,理化学機器(株)ブラスト

2018年10月13日

バイオジャパン2018

バイオジャパン2018が無事に閉幕しました。弊社ブースにお越しくださいました皆様方には厚くお礼申し上げます。

昨年と同様、神奈川パビリオンでの共同出展で、ブースの一角にて細胞培養の関連商品を展示しました。

来場者・人通りはこの手の展示会にしては少ないながら、他の出展企業さんや既存顧客の先生方が多く来訪されます。バイオジャパンは新規開拓というより既存育成のフェーズに当て嵌るようです。
会場の雰囲気も手伝ってか、””ここだけの話””がポンポン飛び出して新しいテーマを発掘できます。ブラスト社の顕微鏡インキュベータはカスタムを前提にしているので、そういった案件への適合性が高くて直ぐモノづくりに繋がります。


今回のブーススタッフは来月の分子生物学会の予行も兼ねてダブルキャスト。イベント事務所に依頼せずネットで直接求人しました。イベント業務は初ながらも店舗での接客経験が豊富で立ち回りも上手です。うち一人は生物学専攻の学生さんなので将来は顧客企業として来場されるかも(気長に顧客育成だ)。  

Posted by 株式会社ブラスト at 14:20Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス展示会

2018年10月09日

低酸素インキュベータ

開発中の低酸素インキュベータ、ケースの中に納まったものが出来上がりました。


特長はなんといってもリザーバーを設けたこと。ここに脱酸素剤を入れて低酸素ガスを発生・濃度調節し、高気密性の培養チャンバー内に強制循環させます。


従来の低酸素インキュベータは培養チャンバーへ窒素ガスを垂れ流して酸素を追いやって低酸素状態にしていたので、相当な量の窒素ガスを消費します。しかし、この装置では窒素ガスいやさガスボンベ自体が要らないのです。脱酸素剤は消耗品ですが、ガスボンベを扱うより遥かにお手軽です。装置も非常にコンパクトになりました。

一番最初は機能試験用の内臓剥き出しプリミティブタイプでしたが、商品開発用のプロトタイプが出来たことでやっと全貌をお見せできます。
スタートしたのがGW明けの5月半ばなので、半年足らずでここまで来ました。ブラスト社の開発スピードは恐ろしく早いのです(なぜなら”稟議””が無いから)。

とはいえ部材をケースに無理やり突っ込んだ感が否めず、肝心の性能(気密性やガス濃度)が維持できなくなったので、これから改めて調整していきます。調達費用が跳ね上がったのでコストダウンも思案のしどころだし、ケースに入れたことで新たな課題も出てきました。でも見た目が商品っぽいと開発モチベーションも増大です。

明日からバイオジャパンがパシフィコ横浜で始まります。流石にまだお披露目は無理なので写真右側の培養チャンバーだけの参考展示だとしても、説明のリアリティ度が段違いです。
おりしも本庶先生のノーベル賞が超ホットな話題。癌の免疫抑制作用には低酸素状態(ハイポキシア)も大きく影響していますから、培養環境を手軽に再現できる(当然ながら顕微鏡に載せてタイムラプスも!)となればニーズは増えるでしょう。

11月の「がんとハイポキシア研究会」で動くものを初展示できるよう頑張ります。  

2018年09月12日

一体型

今年のJASIS2018は「売る」ことを意識して、顕微鏡インキュベータと3次元培養シートTASCLと共培養容器NICO-1だけに絞って集中的にPRしました。おかげで準備もカンタンでした。

顕微鏡インキュベータについては温度制御とCO2制御を一体化させた新バージョンを初お披露目しました。元々は海外仕様に用意したものですが、カスタム扱いで国内でも販売したところ好評だったので標準化したものです。

  ☆CO2ボンベに繋ぐとコレだけで細胞培養できます

価格はちょっと安くなりましたが、従来の構成も結構値引きしていたので実際にはあまり差がありません。それより一体型にしたことで見た目すっきり、接続の手間も減ってさらに使いやすく、煩雑になりがちな顕微鏡周辺が整理されます。来場者への説明も非常にしやすく、ということは理解してもらいやすく、PR効果はバッチリ(ガッチリ!?)です。

従来の温度制御装置とCO2制御装置はそれはそれで残します。予算枠が違うから分けて買いたいとか、CO2制御は既に持っている or 微生物培養の目的だから不要とか、機能が別れていたほうが良い場合もあります。

さて、JASISが開催される幕張メッセは微妙に遠いので、毎年ホテルに宿泊しています。早めに連泊予約すると相当に安くなるので奮発してニューオータニを定宿にしているのですが、今回はなんとジュニアスイートにアップグレードされてました。


  ☆いや、広すぎて逆に落ち着かない?!

お高い部屋に泊ると部屋自体もさることながら水回りがお金かかってるなぁと感じます。シャワーブースとバスとトイレと洗面が個別に分かれて、そのエリアだけでビジネスホテルの倍以上の広さ。それが地味にジワジワと快適さを生み出してくれます。
一見目に見えないところに手をかけて満足感を底上げしてくれる、商売の本質があるような気がします。うん、真似してみよう。  

Posted by 株式会社ブラスト at 07:33Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネスチャンバー

2018年07月12日

動物実験代替法検討会

8月30日大阪にて、近畿経済産業局の主催で動物実験代替法検討会が開かれます。去年3回ほど開始されて自分も聴衆として参加したのですが、今回は企業実例について講師をすることになりました。吹けば飛ぶよな零細ベンチャーが新しいコンセプトで低価格のカスタム製品をどんどんリリースする実情をお話ししてきます。

動物実験代替法とはチップ上に人体臓器を模した組織を設けて動物の代わりに薬の試験をする手法です。動物愛護の観点から欧米を皮切りに始まった取り組みですが、安定供給や被験対象の同一性を担保できるメリットもあって、再生医療の新しい出口として注目されています。

ガラスヒーター事業を始めた数年前、当時は流石にそこまでの見識はありませんでしたが、スライドガラス上で温度を維持して実験できるツールを手掛けていました。

日本ではマイクロ流路デバイスとして色々な企業が取り組んでいたのですが、世のスタンダードに中々ならなくてどこも細々と続けていたものです。


  ☆反応プールだけを加熱する超カスタム

それが去年の終わりごろから脚光を浴び始め、チップ上で培養する装置を猫も杓子も開発するようになり、今年度に入ってから一気に流路のカスタム案件が増えました。

ただ、加工には職人的なノウハウが必要で、工程管理や品質チェックに対応できる工場も少ないのです。というより減っています。相見積らしき同一案件が廻り巡って弊社に引き合いが集まることもありますが、こちらとしても今までの委託加工先が代替わりしてダメになって、困っているところです。
せっかく機運が高まってニーズもあるのに、勿体無い。なんとか提携先を開拓していくことにします。  

Posted by 株式会社ブラスト at 07:53Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネスチャンバー

2018年07月02日

簡易であるが安易でない

ガラスヒーターのニーズは理科学実験用が殆どです。試料を加熱しながら観察したいというシンプルな目的。

温度制御についてはヒーターだけでなくターゲット(加熱対象)をも同時に制御する自律温調器を標準在庫しています。
このときターゲットさえ精度出ていればよいので、ヒーターの機能性能を削った簡易版もあります。


この簡易版の温調ボード、非常に小さいのでバッテリでの運転も余裕でこなします。実験・組み込みチェックに応用できそうです。
そこで温度表示つけて、少し使い勝手を上げたカスタムを製作してみました。


色々な技術がモジュール化されている現代モノづくりですが、最近ではブラスト社自身でモジュールを揃えるようになって、商品開発にも弾みがついている今日この頃です。  

2018年06月14日

低酸素チャンバー

ブラスト社の顕微鏡インキュベータは細胞培養に最低限必要な温度とCO2のみ管理する構成です。酸素濃度は管理できないので、必要なときは一般的なインキュベータと同じくパウチに培養容器とともに脱酸素剤を入れて丸ごとインキュベートします。

極低酸素に吸着するのみで濃度制御は出来ないし、パウチは嵩張るし、なんかカッコ悪い。あまりニーズは無かったので手を付けずにいました。

しかしこのところ急に酸素管理のニーズが高まってきました。癌細胞などの嫌気性培養では低酸素or無酸素培養が必須であることは言わずもがなですが、低酸素環境のストレス下では細胞が頑張ってむしろ成長しやすくなる現象が周知され始めたようです。
あれだ、筋トレで負荷ストレスをかけて筋肉の修復過程でバルクアップするのと同じだ。

そこで、以前に気相管理用として作った非加熱チャンバーに脱酸素剤を入れて、培養チャンバーと別室にすることを考えました。

この中では酸素濃度を0.5%まで低下させられます。つまり極低酸素ガスが出来ているわけです。それを培養チャンバーにつなげて循環させると、低酸素・無酸素環境ができるという目論見です。もちろん培養チャンバーを顕微鏡に載せてタイムラプスもできます。


左はオルガノイド灌流培養システム。低酸素3次元培養は重要な位置づけになります。送気ラインの途中に電磁弁を設けてガスをパージさせると、大気と混合して酸素濃度が上がります。閉じると脱酸素剤で低酸素に振れる。仕掛けは非常に単純。

従来の酸素管理インキュベータは大型でとても高価なもの。窒素ガスを充満させて相対的に酸素濃度をさげるので、窒素ガスのランニングコストもばかにならない。それをこんな理科の実験レベルでできたら培養シーンがあっという間に広がります。何で今まで誰もやらなかったのだろう。

やってみてわかりました。ムズい!どれだけシールしてもどこからか漏れて大気が入り込み、酸素濃度が中々下がりません。ガチガチに固めてしまえばいいじゃないかとお思いかもしれませんが、そうしたらアクセス性がガタ落ちで、培地交換しにくくなります。シール性とアクセス性をシンプルな構造で両立されるには、言うほどシンプルじゃないわけです。

でも噂を聞きつけて是非欲しい!買いたい!という声がもう出てきています。うん、売れるなこれは。
ということで、9月の癌学会で商品サンプルを御披露目できるよう頑張ります(市場調査せず社長の勘だけで商品化するお気楽ベンチャー)。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:09Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネスチャンバー

2018年04月10日

ヒーターのないチャンバーなんて

再生医療学会では色々なカスタムをお引き合い頂きました。中には変わり種もあるわけで、細胞培養チャンバーでヒーター要らないので箱だけ欲しいというニーズがありました。それ、ネタのないシャリだけの寿司、、、おにぎりじゃダメなんですか的な。

話を良く聞いてみると、普段は大型インキュベータで培養していて、顕微鏡観察で外に出すときにガス濃度を保っておきたいだけのようです。短時間なのでヒーターは要らなくて、今はタッパーを使っているけど使いづらくて、と。

それでピンと来ました。酸素濃度ですね!残念ながらブラスト社のコントローラはCO2濃度の調整しかできませんが、それはイイヤツ持ってるから文字通り箱だけ欲しいと、改めて言われました。

最近になって高密閉度チャンバーのカスタムオーダーが幾つか来てるので、大体概要はわかります。在庫パーツをネジで組んでシリコンシートでシールして、それでもう完成です。


流石にこれだけじゃ寂しい。箱だけといわれましたが、インキュベータに入れているときは内部のガスを積極的に循環させたほうが均一になるので、ポンプ吸引を付けました。

ポンプも普通は納期が結構掛かるのだけど、PASCLで使った予備が新品で在庫してるのです。ほぼ即納ながら、バッチリ合いました。

他にも同様の引き合いをいただいています。今回、酸素の管理に関する関心が非常に高く、いわゆる「気相管理」に関してトレンドになっている節があります。昔に開発していたハイパーサーミアに通じるものがあり、大体背景は読めました。ブラスト社の主体で新しく取り組んでみるつもりです。古くて新しいテーマ、いただきです。  

Posted by 株式会社ブラスト at 14:13Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネスチャンバー

2018年03月15日

小さなことから

ガラスヒーターには温度センサを耐熱テープで貼ってあります。しかし調達の関係でセンサ素子を変えたところ、0.2mm厚くなって上手く貼り付かなくなってしまいました。そこで放熱性の高い接着剤を探して試してみると、ドンピシャの仕上がり。


   ※白いのが放熱シリコン接着剤

固定力はもちろん、温度検出の速さもUP。おまけにゴムのように硬化するので、修理や交換するときでも奇麗に剥がせます。小さなことですが大事なことで、センサの固定がダメならどんな制御をしようが正確じゃなくなってしまいますものね。

3月も半ばで今日からコートが春物にチェンジ、今年度もいよいよ大詰めです。オオトリのイベントである再生医療学会が来週に迫ってきて、最後の準備に追われてます。バッチリ締めて来年度スタートへの弾みとしたいものです。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:15Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス

2018年01月19日

東京大学との共同研究

昨日のTASCLに続き、弊社と東京大学様とで共同研究しているマイクロ灌流3次元培養「PASCLシステム(仮称)」の第3次共同研究契約を締結しました。
東京大学の先生がずっと開発されてきた細胞培養チップ「PASCL」をキーデバイスとして洗練させ、その周辺機器となるブラスト社チャンバー関係と融合させてシステム化します。


過去記事でも紹介してきましたが、このチップはシート内に形成された複数のディンプルで細胞を個別に培養・回収するものです。回収の際は狙い定めたディンプルを浮かし、培養液を流して取り出します。
TASCLが静置培養で一度に細胞を回収するものに対し、こちらは灌流培養(培養液を流しながら生体に類似した環境で培養)しつつ特定の細胞だけ回収できるのです。癌治療や臓器再生などの研究での培養工程に用います。

従来は極小のピペットで目的の塊だけ取り出していたのですが、結構大変です。ロボットアームにピペット取り付けて自動選択できる機械もありますが、業務冷蔵庫並みの大きさで非常に高価です。それを小さなポンプでスルスルと回収するので、手の平サイズまで小型化できるのが大きな特長です。


  ※今までのトライアル的な取り組み

1次2次の共同研究で目指す構成が見えたので、この3次研究でいよいよ実用化を前提としたプロトタイプの製作・検証に取り組みます。動的なPASCLと静的なTASCLとで3次元組織培養の効率的な実験・研究に役立てることが目標です。  

Posted by 株式会社ブラスト at 13:28Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス

2018年01月10日

スリットチャンバー

細胞培養チャンバーの天面ガラスヒーターに穴をあけた例をいくつか紹介しました。色々と差し込んで作業するために穴が必要なのですが、あまり大きいとガラスヒーターの発熱能力も落ちてしまいます。

マニュピレータを差し込んで作業する範囲が横方向にスライドする場合、穴じゃなくても長方形の開きで良いわけです。でも長方形の開口は結構コスト高になるうえ、強度も低下します。

そこで、真っ二つに分けてスリットを設けた仕様を作ってみました。

開口は中央だけで良いので、熱が逃げるのを防ぐために耐熱テープで両端を覆います。



サーモグラフィでみるとこんな感じ。見たまんまですね。横に長い開口はスライドガラス上で細胞をあれこれ動かす場合にピッタリです。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:31Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネスチャンバー

2017年12月06日

デッカク開けちゃった

前回の記事では細胞培養チャンバーの図体を大きくしたものを紹介しました。今回は穴を大きくしたもの。

加温動作中にマニュピレータなどを差し込むために、小型チャンバーのガラスヒーター中央にφ10mmの穴を開けたものはあります。それを、対物レンズが入るようにφ30mmの孔(通常の3倍!)を開けてしまいました。



ここまで大きいと電流密度が大きく偏るため、中央部分に発熱エリアが集中します。温度センサも標準位置の端っこだと熱を殆ど感知しないので、高温になる箇所へオフセットします。


流石にチャンバー内の雰囲気が駄々漏れですから、レンズを挿入しない時は観察しないので蓋をします。不透明のシリコンシートを切り抜いて手抜き、いや違った、安価に仕立てます。


他にもありとあらゆる特注が舞い込みますが、大概のことは対応できます。ディッシュ専用の小型チャンバーは元々が安いですから、チャンバーと温度制御装置に特注加工費込みでも30万円を超えることはまずありません。何なりとお問い合わせください。
  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:00Comments(0)ガラスヒーター(実例)チャンバー

2017年12月05日

デッカクなっちゃった

そういうギャグ手品も昔にありましたが、弊社の細胞培養チャンバーもデッカクなりました!


写真じゃサイズ感わかりにくいけど、A4サイズがすっぽり入るくらいの大きさで市販の培養プレート規格品が4枚入ります。従来品の4倍です。

と言っても特注ですが、このところ立て続けにオーダーがありましたので、準標準化しようかと思案中です。在庫はしないけど仕様やパーツを制定しておくレベルですね。
ここまで来ると、用途は細胞培養に限らず相当に広がります。温度は100℃まで加熱可能で、樹脂筐体をテフロン製に代えると200℃まで加熱できるので、有機溶剤や工業材料の加熱にも使用できます。

さて、展示会も今年度は再生医療学会が一つ残るだけでしたが、急きょ2月に「関西バイオマッチング」に出展することにしました。これ、4年前にも出展していたイベントです。
そのころはガラスヒーター素材だけの展示で、細胞培養チャンバーはまだ特注レベルで製品化になっていませんでした。そのせいか反響の割には商談につながらなかったのですが、ここまでバイオ関連商品が出揃うとまた違った反応がありそうです。

これで今年度の出展イベントは合計12回!月平均で1回ですが、集中しているときは毎週のように続くシーズンもあります。流石に出過ぎか、うまく顧客情報を活かせずに取り溢していることも少なくありません(もったいないオバケが出そう)。

狭い業界故に、ちっちゃいベンチャーながら知る人ぞ知る会社になってきたので、来年度は露出を控えて一件一件にじっくり取り組むスタイルにしようと思います。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:14Comments(0)ガラスヒーター(実例)チャンバー

2017年09月04日

オンチップ培養システム

先週末は大阪で開催された「再生医療技術を利用した動物実験代替法」検討会に参加してきました。

テーマとしては、薬や化粧品の開発で行われている臨床前の試験で動物の代わりにスライドガラスやチップ上へ形成された人工組織を用いるものです。Body on a chip とかOrgan on a chipなど呼ばれています。ブラスト社が取り組んでいる最新のテーマで、非常にタイムリーだったので日帰りで行ってきました。

欧米がいち早く取り組んでいて、日本も遅ればせながら追従しています。工学技術では各社様々な様式が出ています。人体との相関をどう担保するかといった評価基準の課題が山積みですが、直接人に使うものではないので薬事的なハードルは低い。おまけに手の平サイズのシステムだから取り回しも簡便です。

ブラスト社では東京大学とオンチップ培養システムを共同開発しています。


最終商品として販売できるのはまだ先になるでしょうが、オンチップ技術に取り組んでいる企業や研究機関へ実験用プラットフォームとして提供するレベルなら直ぐできそうです。宇宙ステーションでの利用も視野に入れています。

遠くを目指してチャレンジしつつ、途中で早期にビジネス化する仕組みを考えるのがブラストスタイルです。  

Posted by 株式会社ブラスト at 09:00Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス

2017年08月31日

インジェクション用穴あきチャンバー

ポケットサイズの細胞培養チャンバーは製作に融通効いて安価なので、色々なカスタム依頼が舞い込みます。中でも培養したまま薬液を注入したり中をかき混ぜたいニーズで天井に穴をあけて欲しいオーダーも入ります。これ、結構良さげなので自主在庫で作ってみました。

天井のガラスヒーターに穴をあけています。普段は蓋しておいて


ガラスヒーターを左右にずらすことで細胞を入れた2つのディッシュにアクセスできます。


ガラスヒーターに穴をあけると、穴の周辺は電流密度が変わるので温度差が出てしまします。


でもディッシュを直接載せるわけじゃなくチャンバー内全体を加温するので、このくらいなら特に問題ありません。

バリエーションもどんどん広がってきます。来週は幕張メッセでのJASIS、いよいよ秋の展示会シーズンです。
  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:49Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス

2017年08月24日

箱型ユニット

季節は8月下旬、上期の終わりが近づくと引き合いが一時的に急増します。毎年同じ流れでして、予算消化のタイミングで下期に入ったら一気に受注です。

ガラスヒーターはパネル上のユニットが汎用性あって良く出るのですが、最近は箱で覆って窒素など雰囲気も管理したいニーズが目立ちます。

   ※金属製の筐体で2重サッシにして断熱性もバッチリ

ベースは標準品を活用して筐体は過去の図面からサクサク製作。お値段上乗せできるし(それでも類似市販品よりずっと安い)、主演と助演の名コンビです。

でもこの時期、いつもチョイ鬱になってしまいます。そう、8月でまた1つ「年輪」が刻まれるのです。。。
毎日それなりに充実してちょっとした達成感も得られているのですが、これが厄介。毎日が砂時計の落ちる砂のように消えていく中、”今日の仕事”に追われて、”明日の仕事”が十分にできていない焦りが生まれます。

でも、その瞬間がいつもクライマックスにあるような人生の過ごし方も良いですが、顧りみることでまた次のバネになることもありますからね。
綺麗な年輪を重ねたいものです。  

Posted by 株式会社ブラスト at 17:20Comments(0)ガラスヒーター(実例)

2017年08月10日

アハ体験

お盆休み前、考えること(仕事にケリつけて気分よく休みたい)はみんな一緒のようで、引合いをガンガンぶっこんできます。こちらもどうにか工程抑えられて一段落。と言ってもブラストに夏休みはありませんが、日頃溜まっている作業をします。

まずは細胞培養チャンバーの見直しにかかります。当初は上面と下面にガラスヒーターを設置したタイプが主でしたが、最近は上面だけに設置したタイプ推しです。色々な観察に対応できるし、何より安いし。

でも熱源が上面だけなので培養容器内は温度が均一ではなく、やっぱり端のほうは放熱して温度も低くなってしまいます。商品化の前に測って確認したのですが、もう一度測ってみました。


  ☆容器内のあちこちに温度センサを差し込み

すると、意外?なことに結構均一です。むしろ温度センサの差し込み方とか液量とかによる誤差が影響大きい。機能や構造は少しづつながら何だかんだと常に改良していますので、当初よりかなり洗練されているのは確かです。

絵が少しづつ変わっていって何が変わったか当てるクイズ番組がありますが、中々わからないものです。まさか自社製品でも同じようなことが起こるなんて。今回は良い変化でしたが、悪い変化のときは要注意です(これが気づかないから問題なんですよね)。

何はともあれ、これなら売り方ももっとスマートにできます。今まで4種類のバリエーションを基本にしていましたが、これから2種類に絞ってそれを基にカスタム対応することにしました。基本パーツを抑えつつバリエーションを簡単に広げられるし、半完成の組立状態で在庫しておけば納期も短縮できる。何より安い!
9月からの展示会に向けて、見せ方を考えておきます。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:26Comments(0)ガラスヒーター(実例)

2017年06月09日

3次元培養

細胞を培養するときは平らなシート状に育てていきます。それをミルフィーユみたく立体的に積み重ねて、より生体に近い組織へ培養するのがトレンドになっています。非常に手間がかかったり大掛かりな装置が必要なのですが、それを手の平サイズの装置でやっちゃうのがこれ。


  ☆名前はまだ無いが、仮称で「オンチップマイクロ灌流3次元培養システム」(長いわっ)

真ん中の親指よりちょい大きめのブツが特殊な容器になっていて、細胞を小分けに育ててから全員集合!と合体させるのです。
東京大学の先生が研究されていた容器に弊社製品のポケット培養チャンバーを組み合わせています。

先だっての化学とマイクロナノシステム学会で発表&展示したところ、多方面から問い合わせがありました。最初はちょっとやってみるか!と気楽にスタートしたのですが、思っていた以上に応用の可能性がありそうで、本腰入れることにしました。

培養医術をサポートするお役立ちグッズから培養システムへと成長して行くようで、まるで我が子を見るかの想いにかられます。さすがに商品化にはちょっと時間かかりますが(1年くらい?!)、フラッグシップ的なシステムがあると他の製品PRにも訴求できますから、今年の展示会でどんどん発表していきます。

6月13~15日に仙台国際センターで開催される細胞生物学会に出展してきます。  

Posted by 株式会社ブラスト at 18:46Comments(0)ガラスヒーター(実例)

2017年06月06日

小さなユニット

小さなガラスヒーターユニット、作りました。


ガラスヒーターを凸断面にして、樹脂ホルダよりガラスTOPが出っ張るというもの。


加熱対象にピッタリくっつけられます。こういう形状はしばしばオーダーを受けますが、これは今までで一番小さいものです。
正直言ってどう役立つのかわかりませんが(敢えて聞かないし)、こういうの出来ませんか?と聞かれたら作っちゃいます。お気軽にお問い合わせください。  

Posted by 株式会社ブラスト at 22:12Comments(0)ガラスヒーター(実例)

2017年05月24日

化学とマイクロナノ学会

22,23日と東工大で開催された「第35回化学とマイクロナノシステム学会」に参加してきました。テーマは3次元構造の細胞培養をマイクロチップ上で行う灌流方式のシステムです。詳細は後日改めて。



この分野は薬液の反応をミクロンサイズの流路で行うもので、超小型で精密な試験・検査の発展に役立つ技術です。数年前に参加した際は化学や薬学の発表が多かったのですが、このたびは細胞に関するものが多く、時代の移ろいを感じました。

ブラスト社のガラスヒーター製品のユーザーである研究者や企業も結構参加されていて、”あっ、いらしてたんですね!”とお互いにびっくり。引き合いは電話やメールで済ませて会うのは初めてというケースもあります。
やっぱり顔を突き合わせてのコミュニケーションは最高で、どんどん意見やアイデアが飛び出てきます。こういうのが学会の良いところです。
小規模の学会ですから来場者の総数はさすがに少ないものの、ニーズとシーズがマッチしているので話は早い。狙ったところにピンポイントで送り届ける「ペネトレーション戦法」のブラスト営業スタイルにピッタリ。

ところで、今回は発表(アカデミック)と企業展示(ビジネス)の両方のスタンスで参加しました。共同研究している東京大学の先生が発表され、そのシステムはブースで展示して、まさに産学連携。下地は脈々と紡がれながらも具体的にスタートしたのは昨年後半から。最終的には別のアイテムを活用したのですが、でもその時の動きがきっかけとなって今につながっています。

大上段にお題目を掲げなくとも、高い機動性があれば成果に一直線なのです。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:09Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス展示会

2017年05月12日

プリフィクス構成

細胞培養チャンバーの構成を刷新しています。今まではフルスペックのバージョンを前面に押し出していましたが、新しい構成ではミドルクラスを中心に据えることで想定しています。


開閉機構も上下に開くのではなく前後にスライドする方式が標準です。底面と天面にあったガラスヒーターは天面だけにしました。温度の安定性やセンサ取り回しなど課題があったのですが、なんとか解決の目途も立ちました。


すると、底面は開口している樹脂プレートだけなので、組み換えが非常に簡単。あらかじめ顕微鏡アタッチメントを数種類揃えておくと、ユーザー側でも色々な顕微鏡へ載せられます。筐体スペーサでチャンバーの高さを増すことも簡単にできます。

こうなるとカスタムすら不要であらゆるバリエーションに対応できます。しかも価格はさらにお安くなります。お父さん世代で言うところの”安い早い上手い!”で、今後のプロモーションも変えていく予定です。

さて、6月のBiotech2017のコンパニオンさん、すったもんだありましたがやっと決まりました。今回は外国人のモデルさんです。欧米かっ!?
背が高くて人目を惹きそうですが、存在感ありすぎてブラストの製品が霞んでしまったりして。  

Posted by 株式会社ブラスト at 08:14Comments(0)ガラスヒーター(実例)ビジネス